このたび、ホームレスの方の自立を支援する雑誌「ビッグイシュー」の販売を再開しますので、下記の通りお知らせいたします。
1.ビッグイシューとは
ビッグイシューは英国で1991年に発行され、日本では2003年9月に「ホームレスに仕事を提供し自立を応援する」ことを目標に大阪で創刊されました。(有)ビッグイシュー日本は、ホームレスの方の救済ではなく仕事を提供する社会的企業です。日本初のストリート・マガジンであるビッグイシューは、若い人たちの関心事や社会的な問題を先鋭的に取り上げる月2回発行(1日と15日)の雑誌です。
雑誌を販売するのは、現在ホームレス状態にある方か、自分の住まいを持たない方たちです。1冊300円の雑誌を売れば、その半分以上の160円が販売員の収入になるというしくみです。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ3,000円を元手に、以後は140円で仕入れ300円で販売することにより、160円を収入にしていただきます。
2.熊本での販売再開について
熊本では2008年2月より一度販売しましたが、同年6月末までに2人の販売員がそれぞれの事情により辞められたため販売を休止していました。
私ども「ビッグイシューくまもとチーム」(以下、くまもとチーム)は、熊本での販売が休止した直後から、熊本におけるビッグイシューの販売再開の準備活動を行っており、2011年11月には「熊本市男女共同参画センターはあもにい」にてビッグイシューのプレ販売会及びバッグナンバー展を開催しました。現在、販売を希望される方は1名ですが、関連団体の協力も得て、熊本でのビッグイシュー販売を支援する体制が整いましたので、約4年ぶりに販売活動を再開します。
3.熊本での販売とサポート体制について
本年5月15日から熊本市内の繁華街(上通、下通など)を中心に各所で試験販売を行い、6月1日より場所を確定し本格販売をします。くまもとチームのサポーター(市民ボランティア)は、それぞれに土日祝の仕入れや事務を分担して行います。平日の仕入れと販売の管理は、社団法人熊本県社会福祉士会事務局との協働で行います。
なお、現在の販売者への直接の取材は、本人の事情により顔出しなどができないため、くまもとチームへ事前にご相談いただくようお願いします。また、サポーターにつきましては随時募集しておりますので、ご興味、ご関心がある方へ、くまもとチームまで連絡するようお知らせいただければ幸いです。